Vol.106 岡田武史さんの教育論

日本代表をサッカーワールドカップにはじめて導いた監督、岡田武史さん。現在はFC今治のオーナーを務められ、明確なVISIONを持って取り組まれる活動にかねてから勉強させてもらっています。

その岡田さんが2月17日ABEMATVのNewsBAR橋下に出演されました。

 

様々な経験、そして未来のお話など大変興味深く視聴しました。

なかでも共感したのは教育についてです。岡田さんはFC今治高等学校の学園長を務められます。キャッチコピーは「歴史を動かす人材を今治から」

 

一部抜粋です。

「教育は社会に出ていく準備。社会が大きく変化しているのに教育が変わらないのはおかしい」

「知識や論理思考はAIが上。大学入試の試験なんてチャットGPTにやらせたら満点取る。半分の仕事がなくなる時代に必要なのは①主体性をはぐくむ②諦めない心③適応力④多様な考えを持つ人を巻き込む力。社会は多様な人がいる。そのために筆記テストはやらない。課題を討論してプレゼンの時間に多くを充てる。」

「寮は高2まで。最後の1年は自分で家を探す。近くで居候先を探すのか、空き家をシェアハウスとして使うのか。自分で見つける。」

「卒業する時までにこれをやりたいという情熱を傾けられるものを見つける。その後変わってもいい。それを見つけるために実学をやる。自分がやりたいと思ったら勉強する。それを見つけてもらいたい。」

 

これらを聞いたら大多数の人が共感され、期待をすることでしょう。日本全体に広げていけばいいじゃん!って思います。

しかし5年後の教育現場におそらく大きな変化は起きていないのではないでしょうか。

 

多くの現場に関わらせてもらいます。誰が決めたか知りませんが、全国津々浦々の企業でやっていることがほとんど変わりません。日本経済絶好調!の状況ならまだしも、30年賃金が変わっていない異常な状況にもかかわらず。業績の差はさじ加減程度のものだと感じます。

 

どう考えたってIT関連の仕事は50代以上がやるより、20代がはるかに質量ともに上手に作業します。それなのにキャリアが浅いことを理由に20代には任せず、役職者が10倍の時間をかけて雑な仕事をやり「あー忙しい」などとわけのわからんことを言い出します。

 

社会の仕組みを大きく変えるのは60代70代の政治家の皆さんです。そりゃ変わらんよ。

 

言いたいことは国や自治体、社長や上司が変えてくれるのを待っていてもダメだという事。

岡田さんのように現在、未来の状況をつかみVISIONを持ち勇気を出して行動する事。

 

テレビや動画をみて納得、共感、感動で止まっていたらもったいない。小さなことでも主体性をもって動く。私たち大人だって情熱を傾けられるもの持ちましょう!変われる、成長できることを子供たちに見せてやりましょうよ!子供に勉強しろと言っている皆さんは目標に向かって勉強していますか?

子どもは私達の背中をみて育ちます。カッコいい背中を作りたいですね。

 

今回も読んでくださりありがとうございました。