Vol.105 監督人事からみる議論の在り方

今回はまだ少しざわついているサッカー日本代表監督人事から人事や評価について触れてみます。

 

先日YouTubeでサッカー日本代表森保監督と日本サッカー協会田島会長について批判的な放送を観ました。「監督の責任」「やめろ」「説明していない」「監督選びが不透明だ」「評価基準がない」「気持ちが悪い」・・・言葉が汚い(笑)

 

私は森保監督擁護派でもどちらでもありません。田島会長のことはよく知りません。その立場でのお話ししです。

まず「監督選びが不透明」どこの国に透明性を持って代表監督を決めている国があるんだ?いや監督選びの透明性って何?「今日の会議で〇〇監督に交渉に行くことが決まりました。アポイントが〇月〇日に決まりました」これが透明性?著名な監督であれば代表、クラブ問わず引っ張りだこです。どのようにして水面下で交渉を進めるかが勝負でしょう。ヨーロッパの強豪とマネーゲームで勝てるわけがありません。

 

「説明がない」政治などでもよくワイドショーのコメンテーターなんかが言うやつですね。

そのたびに国会中継見てるのか?あなたが得る情報はワイドショーとネットニュースくらいのなのでは?

様々な話題の考えを求められる非専門家コメンテーターは短時間で沢山の情報を得るためには切り抜き記事で判断するしかないのでしょう。そこにどのように価値をつければ良いのか。

 

数年前安倍総理が獣医学部の新設をお友達を優遇して決定したとワイドショーを賑わせた問題がありました。いわゆる加計学園問題です。連日総理が悪いとマスコミは決めつけ報道しました。ある時、当時の誘致に関わった愛媛県知事が国会に参考人として招致され公平な立場から安倍総理の疑惑を否定しました。

しかし翌日その答弁に時間をきちんと割いたワイドショーはありませんでした。そしていつものごとく「説明がない」「説明責任を果たせ」。

サッカーの監督人事も同様です。地上波はもちろんYouTubeや雑誌、新聞に掲載するならせめて説明しているかどうかの確認をしてからお話ししてみてはいかがでしょう?議論することは良い事です。ただ好き嫌いなどの感情に身を任せた言動ではサッカー協会にも響かないのでは。

 

「評価基準がない」本当にないなら問題ですね。ただ評価基準はあるけど納得いかないものであるとしたら「評価基準に納得がいかない」ですね。知らないなら「評価基準があるのか知らない」でしょうか。

ただわかりやすく「アジアカップでベスト4以上」かつ「直近10試合勝率7割」とかわかりやすい基準は私はあっても良いと思います。選手が監督を続投させたいと思えばモチベーションも高まるでしょう。

これにも問題はあります。監督を継続するために、主力を休ませることができる試合でも起用して酷使したり、安定感を求め若手への移行が進みにくくなります。

物事には表と裏がありその前提を考えたうえで基準の設定や基準に対する議論が起こるべきでしょう。

 

等々書き連ねてみましたが、やっぱり論じるなら事実を持って論じる。想像なら想像であることを言って人格否定などはしない。表と裏それぞれのメリットデメリットを明確にするなど最低限のルールを作ると有意義な議論になるのではないでしょうか。

新聞、テレビのマスコミの皆さんやコメンテーター、ユーチューバーさんたち社会的影響の大きい方々が考えてもらえるとSNS上でおかしな誹謗中傷も少しは減るのではと期待するところです。

 

少し辛辣な物言いになりました。お気を悪くされた方がいらしたらお詫びします。

今後も少しブラック髙﨑を出しながらお届けしていきます(笑)

 

今回も読んでくださりありがとうございました。