Vol.92 38年ぶりのアレのアレ その2

いよいよ今週は阪神タイガース日本一の核心に迫ります(笑)

チームのビジョンが見えなく「FA」や「メジャー帰りの選手」だよりでその場しのぎの補強を繰り返し、優勝から遠ざかるモヤモヤとした日々。そこに光を見せてくれたのが金本知憲監督でした。

 

金本監督就任以降、明らかにドラフト戦略が変わります。「チームに足りない部分を補う」「多少粗削りでも長所に目を向ける」「若手選手を自前で鍛える」という意図がはっきりとわかりました。

 

プロ野球ファン誰もが驚いたのは大山悠輔選手の1位指名です。大学全日本で右打ちの4番バッターで注目はされていましたが、まさか1位で指名されるとは誰も思わず会場がざわついていたのを思い出します。

甲子園は右打者に有利な球場。しかし右打ちのホームランバッターがチームにいません。そこで他チームに取られるくらいなら1位でいくというチーム方針でした。意図が明確ですよね。

 

荒削りの代表と言えば青柳晃洋投手。横手投げから力強い球を投げる球界でも珍しい投手です。

アマチュア時代は面白い投手だが何せコントロールが悪すぎるということで敬遠されていました。

ただ、金本監督は長所に目をつけ、コントロールは入団してから鍛えようとドラフト4位で獲得。

今年は少し成績を落としましたが、2年連続最多勝を取るとは誰が思ったでしょうか。

 

エースと4番を戦略的に作ったのが金本監督でした。

 

広島時代猛練習によりで名球会入りまで果たした金本監督は選手に厳しい練習を課します。移動中もバットを振れるスペースがあれば振っていたとスポーツ新聞でみたくらいです。

猛練習したからと1年2年ですぐに結果は出ませんし、若返りをはかる移行期でもあったため、チーム成績の上がり下がりが激しかったです。

しかし選手の体つきが変わっていく様やチーム方針の意図が見えたので、見ていてとても楽しかったです。この時の猛練習を経験した大山選手が中心選手として活躍していることは若手選手にも伝統が受け継がれていくはずです。

 

多くの種をまいてくれた金本監督ですが、まだまだ戦力不足であったり超期待の外国人選手がまったくの期待外れという不運にも見舞われ17年ぶりの最下位となり3年でユニフォームを脱ぐことになります。

 

結果は出なかったですが、球団の体質が劇的に変わりました。

もっとスポットが当たってほしいと思いますし、もう一度阪神の監督をやってほしい人第2位です(笑)

1位は誰か。金本監督の後を引き継ぎ、ファンからはあまり評判が良くなかった・・・矢野監督です。

矢野監督に関してはシーズン前少し触れていますが、次回改めて記載していきますね。

 

今回も読んでくださりありがとうございました。