Vol.88 中山雄太選手の逆境力

昨年のサッカーカタールW杯から日本代表チームの躍進が止まりません!とりわけ9月に敵地で行われた強豪ドイツ戦に4対1で完勝!いよいよ一つ上のステージに上がったと確信しました。

 

現在、代表は日本でカナダ(13日)、チュニジア(17日)との試合を行っている真っ最中。

さらなる活躍が期待される中、私はある選手に注目しています。

イングランドハダースフィールドに所属するDF中山雄太選手です。

 

中山選手は昨年W杯のメンバーに選出されました。左利きでサイズもありSBとして期待されていました。

しかしメンバー発表の翌日の試合でアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまいます。W杯はもちろん断念。1失意のどん底でメンタルが悪化していないかと勝手ながら危惧していました。

 

それだけに9月に約10か月ぶりに公式戦で復帰し、今回日本代表にも召集されたことはファンの一人としてとても嬉しい思いです。

日本協会公式YouTube「JFATV」で中山雄太選手が自ら怪我について語ってくれました。

もう驚きしかありません。私がメンタルを危惧するなんて失礼なくらい外連味なく前を向いている姿。

ぜひ皆さんにもご覧いただきたいです。

 

一部抜粋です。「サッカー選手としてより強く帰ってくるのもそうだし、人として成長して帰ってきたい期間だったから一切苦しい時間がなかった。」「これまで読まなかった本を読んで自分に取り入れるものないかなと自己啓発本を読んでいた」「意識としては治すのは前提で進化して帰る」「楽しい毎日だからリハビリしたくない日も一切なかった」「怪我してショックがなかった。やり切った結果起きたことだからショックがなかった」

こんなこと言えます?文字に起こすだけで鳥肌が立ちます。多くのサッカー選手の夢であり、怪我やピークで何度もチャンスがあるとは限らない4年に1度のW杯。目の前で消えていくこの目標を前にしての逆境力・・・言葉になりません。ファンの方や支えてくれた方への感謝も口にされ、ますます応援したくなりました。

 

中山選手のように前を向くことは難しいかもしれません。でも自分の力ではどうにもできないことをいつまでも考えたって答えはでないし、ネガティブになるだけ。

悔しいという気持ちを受け止めつつ、今できる事、今だからこそできる事に目を向けて取り組む大切さを今回もアスリートを通して学ぶことができました。

 

今回も読んでくださりありがとうございました。