Vol.74 サッカー中継に対する違和感

三浦カズ選手といえば切れ味鋭いドリブルから正確なシュート技術を持ったFW。中田英寿さんは強靭なフィジカルと味方にも挑戦的なスルーパスを出すトップ下MF。中村俊輔さんは芸術的なFKと柔らかいボールタッチと視野の広さで長短織り交ぜたパスを出せるトップ下からサイドもこなすMF・・・。

少し前のサッカー中継なら彼らのようなスーパースターでなくてもテレビ観戦していれば実況、解説の方々が選手の特徴を教えてくれました。

 

最近はJリーグ中継を見ていても選手の特徴に触れることが少ないように感じます。

やたら「配置がどう」「3バックですね」などシステム上の話ばかり。

 

ひどい時は後半大事な場面で切り札的な選手が投入されるのに、実況者は「(途中出場の)〇〇選手が入ることで、中盤が5枚になって後ろが3枚ですかね。」

・・・いやこの切り札の選手がどういう特徴を持って何が狙いなのかをまず教えてほしいんだけど。

 

たしかにDAZNなど有料コンテンツに加入してまで海外サッカーやJリーグを見る人は、目の肥えている人が多いかもしれない。けどそういう人ばかりではないと思うんだよなぁ。

 

システムは大事。配置は大事。サッカーの見方の一つだと思う。

だけどそのシステムも配置も選手の個性ありき。その個性を知ったうえでのシステムではないでしょうか。

サッカーを始めるきっかけが「三苫選手のようなドリブラーになりたい」と思っても「ブライトンのデゼルビ監督のシステムでやりたい」とは思わない。

 

誤解なきよう言っておきますが、日本サッカーのレベルを上げるためにはシステムを教えてくれる実況、解説は昔より進化していて勉強になります。ただ、サッカーの楽しさの本質って何だろうと考えた時選手の個性をもっと教えてくれたら中継見ていて楽しいし、その知識を持ってスタジアムに足を運びたいと思うはず。真似してみようと思う人もでますよね。

 

スポーツの力で日本の健康寿命をあげることを掲げているしがないフリーランスの戯言でした。

 

それでは今回も読んでくださりありがとうございました。