Vol.8 なんでメンタルトレーナー?(マネージャー時代 後編)

春の陽気となり過ごしやすい季節になってきました。(花粉症の方は大変ですが・・・)

心も穏やかに目の間の事に集中した日々を送れるよう応援しています。

 

さて、ダメマネージャーのその後です。

 

部下を休職に追い込んでしまったのですからマネージャーの責任問題に発展します。(前回参照)

本社には私のパワハラ被害の連絡がいっています。プレゼン試験の内容を勝手に変更するという会社の指示に反する行為も大きな問題です。他にも管理不行き届きの事例が発生し諸々の事情により会社から決断がくだされます。

 

降格人事です。

 

マネージャーからチームリーダーに降格し、縁もゆかりもない香川県に異動となりました。


ショックでしたが苦しい時にどれだけ前を向けるかが自分の価値だと言い聞かせ、新天地に赴きます。

 

初めて香川のメンバーと会ったのは期首に広島で行われた営業のエリア会議でした。

そこには中国・四国地方の営業社員が約60名集まります。

新しく配属された者は60名の前で自己紹介をするのです。「マネージャーから降格した人」という目が向けられている気がしますし、色々な噂も広がっているかな等色々考えてしまい、恥ずかしい思いで挨拶をした事を覚えています。


このように小さな事を自分で大きく考えて勝手に思い悩み苦しむ日々が続きます。

 

今の私が当時の私にアドバイスするなら「無理にポジティブになろうとするのではなく、苦しい事をしっかり受け入れたうえで前を向いていこう」「あなたが思っているほど、周囲の人はあなたのことに関心ないですよ」「周囲の人はコントロールできないので自分自身をコントロールできるよう目の前の事に集中しましょう」等々。


現在お客様にお伝えしている基本です。これらを知っているだけでもう少しストレス軽減できたと思います。

 

何はともあれ香川での生活がスタートするわけですが、それについては次項に記載しますね。

 

その後のAさんとのことに少し触れておきます。

Aさんは私が香川に異動したすぐ後に退職されました。

 

私が岐阜を離れる直前、Aさんのご両親がわざわざ遠方よりお見えになり、お話しする機会がありました。


心よりお詫びをすると「気にしないでください。話しは聞きましたが、社会の厳しさを知ることができ良い勉強になったはずです。甘やかして育ててしまったのでむしろ感謝しています」と思ってもみなかったお言葉を頂戴しました。

 

憎かったはずです。そのなかで感謝の言葉を述べることができる素晴らしいご両親のもとで育ったAさんを傷つけてしまったことをより一層反省しましたし、いたたまれない気持ちとなりました。

 

香川に異動し数か月後、岐阜時代の部下が結婚式に招待してくれました。なんとそこにはAさんの姿もありました。


改めて謝罪し、話しをすると新しい会社で楽しく仕事をしていると教えてくれ、そこに涙はありませんでした。

元気でやっていることがわかり少しほっとしました。

 

1年という短い期間で、苦い思い出が多かった岐阜ですが、一人一人と向き合う時間が多くて様々な考えをこちらが勉強させてもらえました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今回も大変長文でしたが読んでくださりありがとうございました!