Vol.7 なんでメンタルトレーナー?(マネージャー時代 中編)

お待たせしました。マネージャー時代中編です。

長野、山梨県の3年で己を見失い(前回参照)岐阜県に異動となりました。

さすがにいつまでも暴君でいるわけにはいかないと反省し、穏やかな立ち居振る舞い、傾聴を心がけ、時には酒席で賑やかに部下とも打ち解けていきます。

本性が現れたのは異動から半年程経った8月の事でした。


5月に1名新入社員(Aさん)が配属となりました。


素直で言われたことをコツコツとやれる女性社員です。受け入れる側の先輩社員も若く素直で誠実なメンバーが多く、Aさんも徐々に組織に打ち解けていきました。

 

毎年新入社員は9月から1人で営業デビューです。
そのため8月に最終プレゼン試験をマネージャーの前で行います。

本来プレゼンの資料は本社から新入社員に一律に与えられる基礎的なものなのですが、私は基礎的なものより現場ですぐに使える応用編が良いと勝手に内容を変更し、Aさんに事前に指示しました。

他の同期とは違う資料で誰にも相談できず混乱した事でしょう。

試験当日、当然上手にできるわけがありません。

そんな気持ちもお構いなしに、試験後私からくどくどと叱責が始まります。


本人は本社から用意された資料でしっかり準備して納得した上で試験に臨みたかったはずです。
それを上司の気まぐれで資料を変えられ、叱責され心に傷を負いました。

Aさんはメンタルに不安を抱え、休職します。

休職中Aさんと面談する機会がありましたが、私を見ると自然と涙が出てくる状態です。

 

期待に胸を弾ませ入社したにも関わらず、配属先のバカなマネージャーによって期待どころか大きく傷ついたのです。

 

Aさんの事は今でも度々思い出します。悔やんでも悔やみきれず申し訳ないという気持ちしかありません。

今回はここまでです。次回マネージャー時代後編ではこのダメマネージャーにしかるべき措置がくだされます。

今回も読んでくださりありがとうございました。